『ザ・イリュージョン！世界のトップマジシャンたち（吹替え版）』のナレーションを担当している、山寺宏一さんにお話しを聞きました。

■どんなナレーションになっていますか？
この番組は、本物のショーをテレビ用に収録している番組なので、現場のショーの雰囲気が伝わるように心がけています。解説というよりは、どちらかというと、視聴者と同じ立場で一緒に見て、驚いたりちょっと突っ込んだりする役割です。もともとのショーには、入っていない声を入れているので、ナレーションが入ったことによって、テレビで見る人が楽しく飽きずに、より楽しんでもらえたら嬉しいです。僕自身も普段テレビを見ながら、ちょっと突っ込んだりするんで（笑）、すごく楽しんで、収録しています。

■気になるイリュージョンはありますか？
大がかりなものだけじゃなくて、テクニックで見せるものもいいですね。ボールを手の上で操っているだけなのに、それが神業のような動きをするマジシャンとか。あと、「お腹の中に入れたものを出す」みたいな古典的で誰もが知っているような仕掛けを、見せ方やスタイルを変えて、全然新しいものに見せるマジックもあったりして、面白いです。
マジシャンたちはステージで観客席に向かってやっているので、テレビ的な編集をしていないという意味で、ごまかしがきかないんですね。でも、こっちはテレビだからアップで見られる！どうしても分からないマジックは、何度も巻き戻して、コマ送りしてみたりして。本当はこういう見方はよろしくないかもしれないけどね（笑）。