小原糸子(尾野真千子)
大正2年生まれ。小原家の長女で、一生“糸”で食べていけるようにとの願いから、“糸子”と命名。幼いころは、だんじりに夢中なおてんば少女。ドレスとの運命的な出会いから、洋裁の道に進むことを決意する。落ち込んでもすぐ浮上、思い立ったら即行動!わが道を進みつつも同時に「人を喜ばせたい」とも願う。そのひたむきさが、時に暴走を生むこともあるらしく!?
小原糸子(夏木マリ)
昭和60年。72歳となった小原糸子は相変わらず多忙な日々を送る。自分の店の仕事はもちろん、娘たちからも何やかやと頼まれ休む暇もない。
小原優子(新山千春)
小原家の長女。容姿端麗かつ成績優秀なお嬢様気質。直子とは犬猿の仲。
小原直子(川崎亜沙美)
小原家の次女。姉に対する対抗心はすさまじい。絵の才能は天才的。
小原聡子(安田美沙子)
小原家の三女。いつもマイペースで上機嫌。テニスの腕は全国レベルに。
小原里香(小島藤子)
糸子の長女・優子の娘。高校を休学し、祖母である岸和田の糸子の家で同居するようになる。
三浦平蔵(近藤正臣)
戦後、糸子が入会する泉州繊維商業組合の組合長。懐が深く親分肌。
周防龍一(綾野剛)
戦後、長崎から仕事を求め、大阪へやって来たテーラー職人。
北村達雄(ほっしゃん。)
泉州繊維商業組合の組合員で、服飾業界で成りあがろうとする野心家。
松田恵(六角精児)
戦後、糸子が雇った経理担当。物腰は柔らかいが、経験豊富で優秀。
小原善作(小林薫)
糸子の父。“小原家の台風の目”。頑固でいて意外と日和見、豪快かと思えばせこい面も。岸和田商店街で呉服店を営むも、店はつねに左前。最初は糸子の夢に反対するが、やがてその情熱に折れ、支えていくことに。
小原千代(麻生祐未)
糸子の母。神戸の富豪・松坂家の令嬢として生まれる。花嫁衣装を納めにきた善作とかけおちし、四女をもうける。お嬢様育ちのためか、やや世間知らずなおっとりタイプ。糸子とのやり取りはまさにボケとつっこみ。
小原ハル(正司照枝)
糸子の祖母で善作の母。実は善作よりも商売にさとく、しょっちゅう横から口を出しては大げんかに。しかし、善作の好物であるイワシの煮物だけは毎日こしらえる。口やかましいが面倒見がよく、厳しいけど優しい。
小原静子(柳生みゆ)
小原家の次女。豪快な姉と幼い妹の間に挟まれ、引っ込み思案なタイプに見られがちだが、意外とのんきでマイペース。なんとか姉の糸子を助けたいと行動を起こすが、それがとんでもない事態を招くことも……。
松坂清三郎(宝田明)
糸子の祖父で、千代の父。神戸で紡績業を営む大会社の社長。貫禄に満ちた風貌だが、実は涙もろい。しかし、娘の千代とかけおちした善作には厳しい。
松坂貞子(十朱幸代)
糸子の祖母で、千代の母。先代の社長の一人娘で、清三郎を婿にとった。根っから陽気。甘いものや楽しいものを振る舞うのが大好き。幼い糸子に初めて「洋服」を贈った人物。
安岡玉枝(濱田マリ)
髪結い店を営み、女手ひとつで息子二人を育てる。長男・泰蔵がだんじりの大工方のため、祭りの際はケガや失敗を案じて気が気でない。次男・勘助はつい大目に見てしまう。
安岡泰蔵(須賀貴匡)
玉枝の長男。若くしてだんじりの花形「大工方」を担って以来、黙々と大役を務める。祭りの日、だんじりの上で勇敢に舞う雄姿が糸子の目に焼き付き、以来憧れの存在。
安岡勘助(尾上寛之)
糸子の同級生で、玉枝の次男。幼いころは糸子をライバル視していたが、成長とともにヘタレっぷりを自覚。学校でも職場でもよくいじめられ、糸子にハッパをかけられている。
安岡八重子(田丸麻紀)
泰蔵の妻。一見地味だが、おしゃれが大好き。舶来のファッション雑誌の切り抜きを収集したスクラップブックは、糸子が洋服をデザインするときのヒントになっている。
吉田奈津(栗山千明)
糸子の同級生。岸和田の高級料理店「吉田屋」の一人娘。いずれきれいな若女将になるために、日傘は欠かさない。糸子とは口げんかが絶えないが、何かと気になる存在のようで……。
木岡保男(上杉祥三)
岸和田商店街で「木岡履物店」を営む。善作と日本の洋装化に抵抗することを固く誓い合うが、こっそり靴を売っていたのがばれて善作に責められる。
木之元栄作(甲本雅裕)
岸和田商店街で、「木之元電キ店」を営む。新しいもの好きのお調子もの。これまで新商売をいくつも立ち上げてきたがうまくいかず。だが、最後に開いた電キ店が大繁盛。
根岸良子(財前直見)
ミシン会社の販売員として、東京から岸和田へやってくる。ミシンの実演販売のときに、糸子から「洋裁を教えてほしい」と懇願される。糸子に洋服作りの基礎を教える。
桝谷幸吉(トミーズ雅)
隣町で「桝谷パッチ店」を営む。この店で糸子は初めてミシンを目にする。毎日通ってきてはミシンに見入る糸子を、やがて職人として雇い入れる。糸子にとって人生最初の師匠。