解説

80年代の若者たちの間で、熱狂的な人気を獲得した片岡義男の世界は、20代前後の若者を中心に、当時500万部を突破する驚異的な売れ行きを示し「若者たちのバイブル」とさえ言われていた。本作は彼の世界観を映像化した青春映画である。

あらすじ

夕暮れの第三京浜。白いムスタングから、仔猫と若い女の子が放り出された。後ろからそれを見ていた少年が400ccのオートバイでおいついてきて、彼女に同情して声をかけた。それが、ゴローと、さち乃の初めての出会いだった。2人はハンバーガーショップに入り食事をするが、さち乃は財布、メモ帳、定期入れをムスタングの中に置いて来てしまったのだ。金を持っていないということあって、そのまま、さち乃はゴローのアパートに仔猫とともに居つくようになった。奇妙な同棲生活がはじまった。