解説

原作は科学的考証と迫真の描写に定評のある小松左京のサスペンス・ドラマ。ハリウッド・スターと日本のスターの共演や世界初の南極ロケなど、構想5年、製作期間3年、製作費20億円など全てにおいて当時の日本映画空前のスケールで製作された。

あらすじ

198×年冬、東ドイツの陸軍細菌研究所から新種のウィルスMM-88が盗まれた。摂氏マイナス10度で自己増殖をはじめ、零度を超えると猛烈な毒性を発揮するという恐るべき細菌だった。だが吹雪の中、盗まれた細菌を載せた小型機がアルプスの山腹に激突、砕け散ったアンプルから恐るべき細菌が飛散してしまう。やがて初夏になり、猛威をふるう細菌を阻止できなかった人類は、南極に863人を残したまま死滅する・・・。