ハピネスバトル

英語幼稚園の発表会の日がやってきた。シンデレラの劇の途中でソウォンにステッキを振りかざされたジユルは「叩かないで、ごめんさない」と大声で叫ぶ。そのせいでイベントは中止となり、ユジンとジエは責任の所在を巡って言い争いになる。ユジンは「ジユルを虐待している」という噂を静めるために、ミホから提示された広告撮影のオファーを受けることに。しかし、撮影の途中でハユルが危ない目に遭ったことから撮影は中止となり、ユジンとミホの溝はより深まってしまう。それから2週間後、ミホは謝罪のためにユジンの家を訪れるが、すげなく追い返される。翌日ミホはユジンについての衝撃的なニュースを聞くことになって…

「ユジンの死に直接関与している」という噂が銀行内で流れ、ミホは上司からしばらく休暇を取るようにプレッシャーをかけられる。ミホはまた、ユジンの舅であるボンソクの依頼でジユルとハユルの面倒を1日見ることになり、子供たちと水族館に行く。一緒に過ごす時間と共に2人に情が移っていくミホ。夜、複雑な気持ちで会社へ戻ったところ、「ジユルとハユルがいなくなった」という連絡を受ける。2人はミホに会うためバスに乗り迷子になっていた。結局ミホは会社に休暇を申請し、ジユルとハユルの世話を引き受けるかたちでユジンが住んでいたマンション“ハイ･プレステージ”に足を踏み入れることになるが…

子供たちを預かることになったミホ。子育てはうまくいかず、ママたちとの親睦会でも上手につきあえない。そのうえナヨンからはわけも分からぬことで責められる。攻撃してくるナヨンを不思議に思ったミホだが、ユジンとナヨンが怨恨関係にあった話をジエから聞いて謎が解ける。ナヨンが夫のテホの浮気を疑って責める様子を目撃したミホは、もしかしたらナヨンは、夫との関係を疑ってユジンを殺したかもしれないと考え始める。そんな時、ユジンの家でテホの不倫現場が写った写真を見つけて…

ミホはテホの不倫写真を持って警察署に行くが、担当刑事と会うことができない。一方、ナヨンは自分を疑うミホと激しく争い、ミホをマンションから追い出すためジョンアのもとへ行く。事を大きくするナヨンに不満を持っていたジョンアは、テホの不倫を口実にナヨンをおとなしくさせようとする。裏切られた気持ちで怒りに震えるナヨンは、「ユジンのUSBを捜していることをミホにバラす」と言って逆にジョンアを脅す。子供たちの先生であるアラがテホの不倫相手だと偶然知ったミホは、ナヨンに謝ろうと決心しナヨンの家を訪ねるが…

ナヨンの家を訪れたミホは、首をつっているナヨンをいち早く見つけ、ナヨンは一命を取り留める。自殺を図った噂が広まり、ジョンアは恐れを感じて、その原因をミホのせいにするとともにミホの過去を調べ始める。一方、ミホはユジンを殺した犯人を探すのを諦めて、銀行に復帰することにする。しかし、母親のガンスクから、ユジンが何度か自分を訪ねてきたと聞き、ユジンに負い目を感じる。結局、ミホは子供の面倒を最後まで見ることにし、ユジンの死についても真実を探ることを決意するのだが…

ミホの元へ、ユジンのUSBに関して取引を持ちかける匿名メールが届く。ミホはUSBを見つけられないまま指定の場所へ向かうが、メールの送信者と会うことができない。しかし指定の場所の近くで口紅を拾い、その持ち主のジョンアを疑い始める。ジョンアと心理戦を繰り広げる中でようやくUSBを見つけたミホは、ママたちの秘密が保存された“パンドラの箱”というフォルダーを発見。ジョンアがUSBのためにユジンを殺したのではないかと考える。一方、ナヨンはテホとアラの不倫現場を目撃し復讐を誓う。ジョンアはミホをマンションから追い出すためにコン室長とあることをたくらむが…

ジョンアが送った投書のせいで銀行は騒ぎになる。階下の住人による脅しがどんどんひどくなる一方で、ミホは自分の過去を書いたSNS中傷がジョンアのねつ造であること、ユジンが死んだ日にコン･チャンヒョン室長がマンションを訪れたことなどを突き止める。ジョンアがコン室長にユジンを殺させたのかもしれないと考えるミホ。“ヘリニティの夜”で、それまでに調べ上げた事実を暴露し、ジョンアを窮地に追い詰める。だがナヨンから、ジョンアはユジンを殺していないだろうという見解を聞いて、再び複雑な心境になるのだが…

ユジンとミホが共謀して自分を殺そうとしたというユジンの夫ドジュンの主張により、警察の聴取を受けることになったミホ。幸いナヨンとテホの助けで聴取が終わりユジンの家へ帰るが、子供たちをユジンの舅ボンソクに連れていかれたため会えなくなってしまう。ミホは幼稚園の先生から、ユジンは亡くなる少し前にジユルの絵をすべて持っていったという話を聞き、もやもやした気持ちを抱く。またソンヒから、ユジンがママたちのコミュニティーの匿名掲示板に悩みを書き込んだかもしれないと聞いて掲示板を調べるが…

マム･カフェの衝撃的な書き込みはユジンが書いたものだと確信するミホ。専門の業者に頼んでUSBのパスワードを解除してもらい、“パンドラの箱”からドジュンの動画を開く。その後、ドジュンに会ったミホは、動画が原因でユジンとケンカになり殺したのではないかと追及する。しかしドジュンは、ミホと再会したユジンが不安に怯え、自分で自分を刺したのだと主張する。ミホはUSBの中からユジンが書いた自分に関する告発文を見つけ、ドジュンの言葉が本当だったと知って絶望する。会社への復帰を控えたミホは、荷物を取りにユジンの家に行く。帰り際に、ある小包を見つけて…

ミホは宅配の荷物に入っていた鍵の正体を突き止めるために発送元の住所を訪ねてヘジョンに会う。しかしヘジョンはミホに敵対的であるばかりだった。何度か訪問して問い詰めた結果、ミホは母のガンスクとユジンの父親が過去に不倫をしていたと聞く。隠されていた真実にショックを受けたミホはガンスクに裏切られたと感じ、ユジンに対して、より罪悪感を抱くようになる。一方、ドジュンはミホがヘジョンに会ったことを知り、携帯に“…”と登録した人物に宛てて“バレたら俺たちおしまいだ”とメッセージを送る。ミホは、ユジンがヘジョンに預けた鍵の用途を突き止めるが…

ミホはちぎれた絵を共用ロッカーから見つける。事件当日、何者かが宅配の荷物を持ち去り、数日前に返してきた事実を確認したミホは、その日、ユジンの家に誰か別の人間がいた可能性もあると考える。荷物を家の前に置いていったのがファン次長ではないかとミホは疑い、本人に、ミホへ“USBを取引しよう”とメールを送ったのも、荷物を持ってきたのも次長なのかと直接尋ねる。しかし次長は、USBの件は認めるが、荷物の件は自分ではなく、スビンかもしれないとミホに耳打ちする。スビンに会って追及するミホ。スビンはユジンの名前を聞いた途端、顔が真っ青になり「彼女とは何の関係もない」と否定するのだが…

ミホはジョンアの弟ジョンシクと会い、スビンとユジンの関係について聞こうとする。しかし約束の場所に現れたジョンアに妨害され、核心的な話は聞き出せなかった。ジョンアはファン次長について「家を買うために無理して組んだローンのせいで、金に困っている」と話し、ユジンを殺した動機はスビンではなくファン次長にあるのではないかと言う。スビンとファン次長のどちらを疑えばよいか悩んだミホは尾行を決行してファン次長とドジュンが会うのを目撃し、同時にファン次長が事件の現場にいたと知る。ミホは「共用ロッカーに入っていた絵が証拠だ」と言っていたファン次長の言葉を思い出し、ジユルに絵について聞く。そしてジユルが話したこととは…

ユジンの隠し子であるジュアに会うため、ミホは“マリリン”に向かう。そんな中、ジンソプがジュアに襲われる。ジュアはミホを自分の母親だと誤解して襲ったのだった。ユジンがすでに死んでいて、ドジュンがユジンの夫だと知ったジュアはショックを受ける。ミホは、ジュアとドジュンの関係が尋常でないことを知り、そのことで争ってドジュンがユジンを殺したと確信する。一方、ジエは周りの人々に不動産詐欺を働き、海外に逃亡しようとするがミホに捕まってしまう。ジエは、ある黒いUSBについて話すのだが…

ジエはドジュンに娘の命を脅かされて、ミホに何も話せなくなる。ミホとドジュンは、それぞれが黒のUSBを先に見つけようとして、家や遺品の箱、個人倉庫などをくまなく捜すが、2人とも発見できない。そんな中、ミホは事件が起こった夜のユジンの動線を再現し、USBはマンションの植え込みに落ちたことを突き止める。ついに黒のUSBを手にしたミホ。USBには、ユジンがドジュンの殺害を依頼した時の音声ファイルと、それを知ったドジュンが逆にユジンの殺害を依頼した時の音声ファイルが保存されていた。ミホは、ユジンを殺した犯人はドジュンだと確信するが…

【最終話】ドジュンは、麻酔薬の投薬中に死亡したことにしてミホを殺そうとする。なんとか逃げ出すミホだが、再びドジュンに捕まり、屋上に連れていかれる。突き落とされそうになった瞬間、ジンソプ、ジョンア、ナヨンが現れてミホは九死に一生を得るのだった。警察が出動して事件は一件落着。会社に復帰したミホは、昇進だけでなく海外赴任の候補にも選ばれる。子供たちのことでためらいもあったが、できるだけ元の生活に戻ろうと努力する。そんな中、かつてユジンが書いた“告発文”の文章の後ろに、続くページがあることを発見する。そこに書かれていた文を読み、ミホへの正直な気持ちを知ることができ、ユジンへのわだかまりはきれいに消えるのだった。