かみちゃまかりん

勉強も運動も駄目だが、明るく元気な少女・花鈴は、大好きな猫のしーちゃんが亡くなって落ち込んでいた。ところが、素敵な和音と知り合ったことをきっかけに、彼女が持っていたお母さんの形見の指輪が光り…。

花鈴の前に、怪しげなメガネっ子が現れた。彼から、指輪を渡せばしーちゃんを生き返らせると言われ、花鈴は従った。そこへ和音が助けに来て、それがわなだと知る。さらに和音は、花鈴に不思議な指輪の秘密を教える。

中学生になった花鈴は、和音や彼のいとこ・姫香と一緒に暮らし始めた。しかし、その中学校の生徒会長があのメガネっ子だったり、素敵な王子様と出会ったり、新しい生活は、何かが起こりそうな予感がした。

ある日、花鈴の部屋に怪しい影が現れた。それはしーちゃんのお化けだった。恐怖のあまり花鈴は思わず投げ飛ばしてしまうが、和音は何か思うところがある様子だ。翌日、固く閉ざされていた謎の地下室の扉が開き…。

勉強の苦手な花鈴は、次のテストの結果次第で、退学になってしまうと言われる。そこで、花鈴は和音の協力を得て猛勉強を開始。だが、邪魔者を消したいメガネっ子の烏丸キリオは、花鈴たちに攻撃を仕掛けてくる。

学園祭が間近に迫った。花鈴はこの機会に、憧れの霧火先輩に接近しようと、あれこれ考えては胸を高鳴らせていた。花鈴のクラスの出し物は仮装喫茶。それぞれの衣装を決めるために、くじ引きをすることになった。

花鈴は学園祭の喫茶店で、おすもうさんの仮装をすることになってしまった。霧火先輩がクラスに遊びに来てくれたのだが、花鈴は恥ずかしくて逃げ出す。しかし、花鈴の逃げる先々には、霧火先輩が現れた。

花鈴の大事なお母さんの形見・指輪がなくなってしまった。慌てて探し始める花鈴は、家の中を大掃除したり、学校で落としたのかとあちこち探したりしていた。その時、花鈴は鈴音という小さな男の子と出会う。

花鈴たちのクラスに、指輪を持った転校生・錦織みちるがやって来た。彼は花鈴を突然抱き締めたり、和音にキスをしたりする。さらに、みちるは自分の指輪を和音の父親・九条教授からもらったと話す。

みちるの誘いで、花鈴たちは温泉旅行に出かけることになった。温泉にはなぜか、キリオや霧火も呼ばれていた。みちるの行動を怪しみながらも、同じ宿に泊まる一同。そこで、和音とキリオは物まねで勝負をする。

朝から喧嘩をする花鈴と和音。隙をついて攻撃してきたキリオに対して、花鈴は和音と喧嘩しつつも、神化しようとする。しかし、指輪は光ってもなぜか神化はできない。すると、花鈴と和音の指輪が吸い寄せられ…。

花鈴は好きな人のことをよくわかっている友達を見て、「私は霧火先輩のことを、どれだけ知っているんだろう」と考えた。すると彼女は、大好きな人のことをもっと知ろうと、霧火先輩に近づこうと頑張り始める。

花鈴は、和音の意外な言葉を偶然聞いてしまう。和音のことを意識しだした花鈴は、いつもどおりではいられない。そんな折、彼女は和音から「明日の休み、ちょっと付き合ってくれ」と誘われるのだが…。

夏休みのある日、海に遊びにやってきた花鈴の水着がなくなってしまう。花鈴の水着をゲットするためにテレビ番組のロケに飛び入り参加した花鈴と和音は、アイドルの神くんとカレー作りで勝負することになった。

林間学校にやってきた花鈴たちだが、一緒に来ていた生徒会長・キリオを警戒して、花鈴はテニスルック、縦ロール姿に変装。キリオは、その正体が花鈴だとは気づかず、見知らぬ彼女のことが気になる。

2学期が始まる。忘れていた和音の告白を思い出し、花鈴はひとりであたふたしてしまう。そんな時、彼女は突然、霧火先輩からデートに誘われる。だが、大好きな先輩からデートに誘われているのに気持ちは複雑だった。

花鈴は霧火先輩の重大な秘密を知ってしまった。彼女は公園で倒れた霧火先輩を助けようと、彼を家に連れて帰ることにした。すると、花鈴は霧火先輩から意外な真実を告げられる。一方、神化した和音も倒れてしまう。

みちるとキスしてしまった花鈴は、和音の間には険悪なムードが漂う。そんななか、学校の演劇コンクールで、花鈴とみちる、和音と姫香の組み合わせで、それぞれが姫と王子を演じることが決まった。

いよいよ演劇の本番を迎えた。気合十分だった花鈴を突然、腹痛が襲う。そこで、彼女は代役を立てて演劇を乗り切ろうとする。しかし、舞台上にみちるの指輪を狙ったキリオが乱入して来て、大騒動となる。

学園祭が終わると、姫香は倒れてしまい、和音の体力も落ちてきていた。そこで和音は、みちるを仲間にするしかないと考える。みちるをその気にさせるために、花鈴と和音は、あれこれと作戦を練り始めるが…。

和音が誰かとキスしているのを見てしまった姫香は、その相手が気になっていた。一方、キリオはみちるの秘めた力を狙い、九条家にやって来る。しかし、キリオは変装した姿のまま、姫香と鉢合わせしてしまう。

キリオとの戦いの後、数日間眠り込んでいた和音を心配した花鈴たちは、必死で看病をしていた。そんなある夜、花鈴は和音のそばで一緒に眠り込んでしまう。彼女が目を覚ますと、和音は元気になっていた。

花鈴はヘリコプターで何者かに連れ去られてしまう。そのヘリには、純白のウエディングドレスが用意されていた。「もしかして、誰かが私にプロポーズを」と心を躍らせる花鈴の前に現れたのは、キリオだった。

キリオに連れ去られた花鈴を助けるために、和音はひとりで彼女のもとへと駆けつけた。そんな和音とキリオとの戦いが激しさを増していた頃、みちるは指輪の異常な反応に気づく。みちるは花鈴たちのもとへと向かった。

花鈴たちはゼウスの指輪の強大な力と戦う。そして、和音や花鈴の過去の謎が次々と明らかになっていく。一方、家で待っていた姫香は、和音たちのピンチを知り、烏丸家へと駆けつけ、そこで彼女は妃路と出会う。

姫香たちを守るため、和音と花鈴は全力でゼウスの指輪の強大な力と戦っていた。ところが、戦いの中で花鈴の指輪が壊されてしまう。敵を追い詰めながらも、和音の体力は限界を超え、ついに倒れてしまう。