仮面ライダー剣（ブレイド）

52枚のカードに封印されていたアンデッドが蘇った。人類基盤史研究所・BOARDが開発したベルトを使い、橘と剣崎は仮面ライダーギャレンと仮面ライダーブレイドに変身し、アンデッドを封印するために戦っていた。

剣崎の叫びも空しく、裏切った橘は戦いを静観し、背を向けて去る。さらにBOARDはアンデッドによって壊滅させられてしまう。今まで何のために戦ってきたのかと、剣崎は深い絶望から立ち直れないでいた。

バーチャル映像の烏丸が剣崎たちの前に現れた、栞がコンタクトを取ろうとアクセスを試みるがうまくいかない。一方、橘は自分の体を襲う砕け散るような痛みに悩まされていた。それはライダーに変身することで…。

始の部屋に銀の粉が降り、それはアンデッドからカリスへの挑戦状のようでもあった。橘の不調はライダーシステムの不備によるものだと聞いた剣崎は、このまま戦い続ければ自身の体も消耗するのではと不安になる。

謎のライダー・カリスの正体である始は、遥香と天音と一緒に住んでいるのだが、敵かどうかはわからない。天音は、死んだ人の声が聞こえるという洞窟へ出かけたいと虎太郎にせがむ。剣崎も同行すると…。

始がカリスではないかと疑ったまま、ブレイドはギャレンを止めるため立ち向かう。ギャレンは戦い続けることだけが破滅から逃れる唯一の方法だと信じていて、ブレイドに対し容赦なく攻撃するのだった。

剣崎が謎の男たちにさらわれた。伊坂の攻撃を何とか逃れた橘は、栞たちと一緒に行方を探し始める。伊坂たちは、ブレイドを使ってある実験をしようとしていた。一方、橘は体の不調の原因は「恐怖心」と言われ…。

ダメージを受けている橘を連れ、剣崎と烏丸は辛うじて脱出。剣崎、橘、栞、烏丸が白井家に集合し、烏丸は第2の謎の組織にとらわれていたと話す。かつてBOARDで働いていたメンバーが集まると始は…。

始の正体はアンデッドなのかと、怒りが収まらないまま戦う剣崎。そこに栞から、アンデッドが現れたとの連絡が入る。そこは橘が小夜子といる場所。一度は戦いを捨てた橘だが、襲われる人々を前に決意する。

伊坂の手に落ちた橘はある処置をされ、恐怖心を克服したように見えるのだが、伊坂の思惑はわからない。一方、始は出会った少年・仁に人間の感情について尋ねる。もちろん仁は、自分の正体について何も知らない。

ブレイドを倒せという伊坂の言葉に操られるかのように、ギャレンはブレイドに攻撃を仕掛けてきた。信じられない思いの剣崎と栞。一方、仁と共にいた始は、アンデッドが現れるとカリスに変身する。

ひと時の安らぎを見つけた始だったが、新たなアンデッドの影が始と仁に近づいていた。最後のカテゴリーAが現れ、伊坂の命じるまま、橘はそれを追う。剣崎もカテゴリーAを追うことでしか橘を止める術がなく…。

カテゴリーAの蜘蛛アンデッドをめぐり、ブレイドとギャレンは対立する。蜘蛛アンデッドは新たな行動を起こし、その秘密を知る始に剣崎は近づこうとする。一方、少年・睦月は新たな動きに巻き込まれようとする。

ギャレンの攻撃でカリスは崖下に転落。アンデッドを追って駆けつけた剣崎は、崖下に瀕死の始を見つける。一方、カテゴリーAを追う橘に仲間たちの声は届かない。橘を追う小夜子は思い切った行動に出るのだった。

小夜子は橘に抱かれたまま絶命。橘の疑念は伊坂に向いていた。一方、最後のカテゴリーAのカードを手にした伊坂は、ライダーの適合者探しを強引に進めていく。そして遥香、天音をおとりに、始をおびき出す。

小夜子の敵である伊坂を倒した橘。伊坂が封印されたことにより、烏丸所長は正気に返った。そして、橘はギャレンのベルトを鳥丸に返却する。一方カリスは、ドラゴンフライアンデッドの卑怯なやり方に怒り…。

第4のライダー・レンゲルは今までにない力でブレイド、カリスを翻弄。レンゲルに変身した睦月は自分の行いの記憶がないが、その体に変化が起き始めていた。彼は、幼少の頃の体験により悪夢に悩まされていた。

剣崎の目の前で睦月はレンゲルへ変身し、アンデッドだけでなく、ブレイドにも襲いかかる。邪悪な意思を持ったレンゲルのベルトの力に睦月は捕らわれる。一方、橘より以前にギャレンの適合者であった桐生は…。

レンゲルへと変身を遂げた桐生。アンデッドを操り、酔いしれたかのように攻撃を続ける。ようやく「力」を手に入れた桐生と、暗闇から抜け出すため「力」に執着する睦月。レンゲルのベルトが男たちの運命を狂わせ…。

剣崎がレンゲルのベルトを求めて睦月のもとに現れるが、睦月は逃走する。そして橘も睦月に、レンゲルのベルトを返すように迫ると、睦月はレンゲルに変身する。一方、虎太郎は謎の美しい女性・みゆきと出会い…。

虎太郎にアンデッドの影が近づく。ブレイドは上級アンデッドを撃退するも、新たな危機に見舞われる。一方、カリスがギャレンに襲いかかると、そのパワーに呼応するように睦月がレンゲルに変身してしまう。

カテゴリーAに操られないようにするため、橘は睦月に特訓を続ける。その頃、地下で人を襲うアンデッドが出現。駆けつけた睦月は、地中に引き込まれてしまう。一方、始に遥香が写真の仕事を紹介した。

人々を助けることで睦月の心にある思いが募る。そんなカリスにアンデッドが近づく。「一万年前の約束」とは何か。その行動はやがてカリスの秘密へと近づいていく。亡くなった天音の父が持っていた家族写真は…。

封印できないアンデッドが現れ、戸惑う睦月の前に謎の集団が現れた。彼らはアンデッドハンターと名乗り、対アンデッドの秘密兵器を見せる。BOARDの流れを汲む新戦力が登場し、橘と剣崎は過去に思いを馳せる。

ブラックファングがアンデッドの手に渡ってしまった。マシンの力は、アンデッドをもパワーアップさせていく。ブレイド、ギャレンはそれを必死で追うことに。一方、オーキッドアンデッドのみゆきは…。

エレファントアンデッドの力はすさまじく、ブレイドは大ダメージを受けてしまう。剣崎と橘は、そのショックを隠し切れない。そんな時、チベットで烏丸所長と一緒だったという嶋昇が白井家に訪ねてきた。

ついにブレイドジャックフォームが誕生し、剣崎は圧倒的なパワーに大満足。そんな剣崎を見て、睦月は自分も強くなりたいという思いを強める。橘は変貌していく睦月が気がかりで、嶋もそんな睦月に心を痛めていた。

カテゴリーAにとらわれていく睦月を何とか救いたいと、自ら戦いにいく嶋。剣崎たちは、それは危険な賭けだと制止。諦め切れない嶋は入院中の橘を訪ね、そして睦月に望美という存在がいることを知る。

カリスを標的とする蛇のアンデッドが出現。全てを滅ぼすジョーカーを生かしてはおけないと、もう1体のアンデッドと共に猛攻撃を仕掛けてくる。その最中、始は自分の記憶を喪失。一方、たこ焼きを売る若者がおり…。

たこ焼き屋・三上了と入れ替わった始は、断片的にしか記憶が蘇らない。一方、サーペントアンデッドは始を追っており、何も知らない了に危機が迫る。その頃、橘たちもギャレンのパワーアップに必要なものを知り…。

心がもはやカテゴリーAのものになってしまったかのような睦月は放浪していた。一方、剣崎は橘と共に始を訪ねるが、始は一向に心を開こうとしない。「ジョーカー」はこの世を滅ぼすのか?剣崎に危機が迫り…。

剣崎を謎のアンデッドが襲う。サーチャーに反応せず、封印もできない。一方、始はキングと名乗る少年に捕まる。時間停止の能力を持つアンデッドを操り、カリスのカードを奪っていく。少年は始にあることを迫る。

ブレイドとギャレン、ジャックフォームとジャックフォームの戦いが始まる。ジョーカーをめぐり、剣崎と橘は対立する。戦いながら、ギャレンはブレイドに何か変化が起き始めていることを感じていた。

改造実験体トライアルDがどこまでも剣崎を追い続けるため、このままでは自分以外にも被害が及ぶと、剣崎は白井家を出ることに。一方、ハカランダに睦月がやってきて、変身できない始を追い詰めるのだった。

新しい姿に進化したブレイド。それは13体のアンデッドとの融合という、本来では有り得ない形態だった。戦いを終えた剣崎は、その場に倒れ込む。一方、始は抑え切れないジョーカーの力に侵食され始める。

ジョーカーの反撃ぶりに業をにやしたレンゲルは自分も戦いに参加。橘のデータをもとにしたトライアルEは、ブレイドの動きを確実に予測し、追い詰めていく。一方、剣崎の進化の影響で始はジョーカーから戻れない。

ジョーカーとなって暴走する始。剣崎はキングフォームへと変身するが、それがさらにジョーカーを刺激する。広瀬と共にいる橘は新たなプライムベスタを見せられる。それが新たなトライアルシリーズを生み出し…。

剣崎が集めたカードで13枚を揃え、カリスの体が新しい形態に進化。トライアルFに向かっていくワイルドカリス。一方、広瀬のもとへと連れていかれた剣崎。驚く剣崎に橘は自分たちが進めていたことを語る。

君はトライアルBじゃないか。広瀬の中でも封印されていた過去の記憶が蘇る。本物の広瀬義人は死んだのか、それとも生きているのか。一方、彼の指示で動いていた睦月は栞を訪ね、そこで父親のことを話してしまう。

広瀬の研究室で「記憶データ」を見つけた栞は、目の前にいるのはトライアルであり、父ではないことを確信。今、天王路と広瀬のもとで新たなトライアルが誕生しようとしていた。栞は父の姿のトライアルに動揺し…。

睦月の中に望むものを見いだせなかった城光は、睦月のもとを去ろうとする。一方、新たにギラファアンデッド・金居が現れる。彼もまたバトルファイトの意味を問う。今や封印できていないアンデッドは残り4体で…。

天王路が生み出した合成アンデッド・ティターンはライダーたちを滅ぼすと宣言し、矛先を睦月へと向ける。睦月は本当はアンデッドに取り込まれてはいなかったのではないかと確信した橘は、ある行動を取る。

タイガーアンデッド・光の行動により、睦月は自分の力でカテゴリーAを封印する。ライダーたちが束の間の平和を楽しむなか、睦月を攻撃したティターンはさらなる行動に出る。ブレイドとギャレンが襲われ…。

4人のライダーは互いに戦い始め、ティターンはその戦いを見つめる。さらにその真意を探ろうとする金居がいた。始は剣崎をマークするが、ライダー同士の戦いに呼応されるように、始の体にまた新たな変化が起こる。

元BOARD理事長・天王路の持つカードにケルベロスの姿が浮かび上がる。天王路は神へ挑戦するかのように、新たなアンデッドを誕生させた。一方、睦月はアンデッドへ別のアプローチができないかと考える。

ブレイドキングフォームに倒された、天王路が生み出したケルベロス。その戦いを見つめていた金居は、ケルベロスに封印の力があることに気がつく。そのカードを手に入れれば、ジョーカーを倒すことができ…。

ついに本性を露わにしたギラファアンデッドは、アンデッドを吸収するケルベロスのカードを手に、ジョーカー封印へと向かう。一方ハカランダでは、始は金居に戦いをやめてバトルファイトを終わらせようと提案した。

残されたダイヤのAカードを握り締める剣崎。そんなはずはない、との願いも空しく橘は姿を消した。最後の勝者となったジョーカーの前で誕生したおびただしい数のダークローチと、ブレイドとレンゲルが対峙する。

ジョーカーとの戦いで睦月は負傷し、剣崎はダークローチとの戦いを続行。一方、始は自分を封印することができる剣崎を待っていた。戦い始めれば意思とは関係がなく、最後まで戦い続けるのがジョーカーの宿命なのだ。