カードファイト!! ヴァンガード（2011）

少し気弱なところがある中学3年生・先導アイチは、子供の頃にもらったヴァンガードの貴重なカード、ブラスター・ブレードを心の支えにしていた。しかしある時、クラスメイトの森川にカードを奪い取られてしまう。

大切にしていたブラスター・ブレードを取り戻すため、カードゲーム・ヴァンガードで櫂とのファイトを続けるアイチ。櫂はアイチにルールを教えながら戦っているにも関わらず、圧倒的な強さを見せる。

毎日つまらなさそうに過ごしていた兄のアイチが最近楽しそうにしているのを見て不思議に思うアイチの妹・エミ。そんなある日、エミは悪そうな連中にどこかに連れていかれそうになっているアイチの姿を目撃する。

憧れの櫂ともう一度カードファイトをしたいと思うアイチ。しかし、カードキャピタルの店長である新田シンに止められる。シンは櫂とファイトする代わりに、良いことがあるから姪のミサキとファイトをするように言う。

ある日、アイチがカードキャピタルに顔を出すと、森川が見慣れない子供とヴァンガードファイトをしていた。圧倒的な強さを見せるその子供に歯が立たない森川。子供は葛木カムイという有名な小学生ファイターだった。

アイチは森川と井崎と一緒に都会のカードショップへ行くことに。カードキャピタル以外のお店に行くのは初めてのため、わくわくするアイチ。ところが、森川が道を忘れてしまい、なかなか店が見つからない。

数年の年月を経て櫂と再会を果たしたアイチ。しかし櫂は、優しかった昔と違い他人を寄せつけない冷淡な人間になっていた。何があったのかが気になっていたアイチは、偶然街で見つけた櫂の後をつけていく。

カードキャピタルでショップ大会が開かれることに。アイチも参加したいが物怖じして、なかなかエントリーできない。勇気を振り絞りエントリー用紙を提出したその時、同じくエントリーする少年の手が横にあり…。

カードキャピタルで行われるショップ大会に参加することになったアイチ。櫂と戦うまで何とか勝ち上がりたいと思うアイチだが、今までのヴァンガードファイトで経験したことのない緊張感に襲われる。

1回戦の勝敗がつき始め、ますます盛り上がるショップ大会。一際賑わうテーブルにアイチが目を向けると、そこには小学生に勝利する大人の忍者の姿が。その忍者は、アイチのことをよく知っている人物のようで…。

ショップ大会2回戦。アイチは謎の忍者との手に汗握るファイトを続けていた。忍者の「ぬばたまデッキ」の巧みな戦術は付け入る隙を与えず、アイチは徐々に手詰まりになっていき、追い込まれていく。

ショップ大会もとうとう準決勝。アイチの前には、カムイが立ちはだかり、2人は手加減なしの真剣勝負を誓いあう。アイチはヴァンガード・ファイターとして成長した姿を、カムイに見せることができるのか。

リベンジを果たそうとカムイに果敢に挑むアイチ。以前の対戦時より、2人の実力の差は確実に埋まっていた。目標である櫂との対戦を目指し力を振り絞るアイチ。カムイはアイチの成長を認め、全力でアイチを迎え撃つ。

ショップ大会を経験して、もっとヴァンガードファイトの腕を上げたいと思ったアイチは、ほかのカードショップに出向いて武者修行をすることに。アイチはカムイに連れられ「男前」というショップに連れて来られ…。

アイチの影響もあって、ヴァンガードに興味が湧き始めていたエミ。カードキャピタルを訪れたエミは、店長のシンに勧められヴァンガードファイトをすることに。ところが、エミの初ファイトの相手は、森川だった。

とうとう始まった地区大会。アイチたちはシンの車に乗って会場へと向かう。会場に到着すると、その規模の大きさを目の当たりにし、アイチは圧倒される。森川や三和といった応援部隊も駆けつけ、1回戦が始まる。

地区大会1回戦。初めて大きい大会に参加したアイチは完璧に雰囲気に飲まれてしまい、実力を全く発揮できないでいた。「スリーブラックス」の黒沢は容赦なく攻撃を続け、アイチのダメージは5まで貯まってしまう。

1回戦の結果も出始め、ますますの盛り上がりを見せる地区大会。チームQ4の前にも、一筋縄ではいかない個性豊かなライバルチームたちが立ちふさがる。一方、ゴウキのチーム「男前」は、順当に勝ち進んでいた。

ヴァンガードファイトの世界に導いてくれたゴウキに対し、強くなった自分を見せることで恩返ししようと考えていたカムイ。ゴウキとは試合前にお互い先鋒として試合に出場しようと約束していたのだが…。

先鋒戦が劇的な幕切れを迎え、中堅戦が始まる。チームQ4から櫂トシキ、チーム男前からはカオルが出場する。その時になって初めて、アイチは自分の試合が勝敗を決するということに気づき、パニックに陥る。

優勝を懸けて始まったアイチ対ゴウキ戦。チームを優勝させるため、前回の敗戦のリベンジを果たすため、ゴウキに立ち向かうアイチ。しかし、ゴウキは以前よりもさらに手ごわい相手となっていた。

地区大会決勝戦のアイチ対ゴウキ戦は、手に汗握る一進一退の攻防が続いていた。前の敗戦の経験を活かして、必死に食らいつくアイチ。しかし、ゴウキは前に戦ったグランブルーデッキをさらに強化しており…。

全国大会を控えたアイチたちは、ヴァンガードの実力を磨くために、かつて1度だけ訪れたことがあるカードショップ・PSYへと向かう。PSYにはコーリンたちウルトラレアのメンバーのほかに、レンと名乗る謎の男がいた。

開催が迫る全国大会に向けて特訓を続けるアイチたち。そんななか、ミサキが類まれなる記憶力を持っていることに気づく。記憶力を活かせばチーム全体が強くなると喜ぶアイチとカムイだったが…。

「もう一緒に闘えない」と突然チームを去るミサキに、理由もわからず途方に暮れるアイチたち。そんな兄の様子を心配したエミがカードキャピタルを訪れると、なりゆきでミサキとカードファイトすることに。

とうとう開かれる強者たちの祭典「ヴァンガードチャンピオンシップ全国大会」。新たな出会いもあったチームQ4だが、一丸となって臨まなければ勝ち目のない大会を前に、チームに亀裂が生じる。

全国大会予選リーグ初戦、アイチたちチームQ4の対戦相手はジュラシックアーミーというチームに決まる。緊張のなか先鋒として出場したアイチの前に立ちはだかるのはアーミー(軍服)スタイルで身を固めた男だった。

激しい攻防が続いているアイチVS龍堂グンジによる予選リーグ初戦。グンジの「たちかぜデッキ」は、味方ユニットを犠牲にしても、敵を殲滅するまで突進をやめないという恐るべき特性を持っていた。

全国大会予選リーグ第2戦、チームQ4の次なる対戦相手は、チームマッスルブレインといい、ノヴァグラップラーデッキを操る者たちだった。激戦が続くなか、勝利の行方はミサキの手に委ねられる。

予選リーグ最終戦である3戦目に挑むチームQ4。しかし、相手は前回大会の優勝チームであり今大会も優勝候補の筆頭であるチームAL4だった。会場中の誰もがAL4の勝利を予想するなか、櫂とキョウのファイトが始まる。

チームAL4戦は先鋒戦が終わり中堅戦へ。チームQ4からはミサキが、チームAL4からは鳴海アサカが登場する。その戦いぶりから「暗殺者(アサシン)」という異名を持つアサカの実力とは果たして…。

チームAL4戦もいよいよ大将戦。圧倒的な強さを誇り、「将軍(ジェネラル)」と呼ばれ恐れられる新城テツにアイチが挑む。アイチはこの最強の敵に対し、今までのカードファイトで得た経験の全てをぶつけていく。

全国大会決勝大将戦。チームAL4からは満を持して雀ヶ森レンが登場する。そのファイトで、レンは今までに見たこともないユニットを繰り出す。そのユニットの圧倒的強さにアイチたちは驚がくする。

全国大会を通して自分たちの未熟さを思い知ったチームQ4のメンバーたち。そこで、シンの勧めもありヴァンガードの合宿を行うことに。合宿に向かった先には、意外なメンバーがアイチたちを待っていた。

ヴァンガード合宿中のチームQ4のメンバーは、それぞれが自分たちのレベルアップのために練習に励んでいた。だが、アイチはなかなか成長の手応えが掴めない。練習を続けるその時、アイチは不思議な声を耳にする。

ヴァンガード合宿を終えた櫂は、さらなる強敵を求め、荒くれ者たちが集うルール無用・反則上等の「裏ファイト」が行われる場所へ。そこでは通常のヴァンガードファイトでは考えられない戦いが繰り広げられていた。

次の全国大会に向けてショップ大会が開幕されるが、前回大会でのチームQ4の活躍もあり、カードキャピタルには大勢の参加者が押し寄せていた。そのため大会はチーム戦にて行うことに。そこには、あの男が再び…!

ショップ大会決勝戦、アイチたちチームQ4の対戦相手は、チーム下剋上という巫女や忍者の姿をしたファイターたちだった。そして、大将を務めるアイチの前に立ちふさがったのは、何とあの男だった。

ショップ大会が終わり、再び地区大会がスタートする。アイチたちチームQ4のメンバーは、前回の決勝戦で激しいバトルを繰り広げた、大文字ゴウキが率いるチーム男前のメンバーと再戦を誓いあう。

地区大会一回戦、チームQ4の対戦相手となったのは、チームフレグランスというチーム。チームフレグランスは対戦相手の発する匂い・香りで心理状態を知ることができるという特殊な能力を持っていた。

チームQ4の前に現れたのは、かつて全国大会で櫂と戦い敗れたチームAL4の“クラッシャー”ことキョウだった。キョウはチームQ4、そして櫂に対して、復讐を果たすために挑戦状を叩きつけてくる。

自分を惨めな境遇へ追いやるきっかけを作ったチームQ4に対し、復讐の炎を燃やすキョウ。すさまじいまでの執念で、アイチを徐々に追い詰めていく。その時、アイチの中で何かが目覚めようとしていた。

櫂の発言にショックを受け、消沈して当てもなく街を彷徨うアイチ。するとアイチの前にカードショップ「PSY」が現れる。そこには、レッカ、コーリン、スイコの3人のほかに、雀ヶ森レンの姿があった。

全国大会を前にして落ち着かない雰囲気が漂うカードキャピタルに、バイクに乗ったコーリンが颯爽と現れる。アイドルの突然の出現にみんなが驚くなか、コーリンは「櫂トシキに会いたい」と告げる。

櫂がチームを離れたまま、全国大会の幕が上がる。チームQ4の一回戦の相手は前回も初戦の相手だった龍堂グンジ率いる「たちかぜデッキ」の使い手、チーム・ジュラシックアーミー。Q4は前回のリベンジを果たせるのか!?

ますます白熱する全国大会予選リーグ。チームQ4の次なる相手は、対戦相手の情報を徹底的に収集して対抗策を講じる、チーム・スパイダー。自分たちの弱点を丸裸にされてしまったチームQ4は絶体絶命のピンチに陥る。

全国大会予選リーグ最終戦。チームQ4の前に、フーファイターの中でもAL4に次ぐ力を持つとされるチームBS(ブリリアントスターズ)が立ちふさがる。リーダーの美童は、アイチに対し強烈なライバル心を燃やしていた。

BS(ブリリアントスターズ)との熱戦を続けるチームQ4。BSはさすがにフーファイターのナンバー2というだけあって強敵だった。レンが観戦するなか、美童のペイルムーンデッキがQ4に襲いかかるが…。

BS(ブリリアントスターズ)との熱戦を制し、全国大会予選リーグを無事勝ち抜いたものの、アイチの変化に戸惑うミサキとカムイ。脳裏に響く呼びかけに応じて家を出たアイチの前に、意外な人物が現れる。

櫂トシキ、新城テツ、そして雀ヶ森レンの3人は、かつて強い絆で結ばれた仲間だった。しかし、そんな3人を引き裂く事件が起こる。今、明らかになる櫂の過去。櫂の思いはアイチに届くのだろうか!?

カードキャピタルでショップ大会が開かれ、みんな自分の腕を試そうと大賑わい。エミやカムイも参戦するなか、ショップ大会に3度現れる忍者装束の男。しかもその忍者は、いつもと様子が違うようで…。

チームQ4のメンバーが全国大会に向けてデッキ調整の思索にふける横で、ショップ大会はさらに盛り上がりを増していた。シニア、ジュニアの両部門共に意外な人物が勝ち星を増やしていくのだが…。

日本の頂点を決める全国大会決勝トーナメントがとうとう始まる。前大会の優勝者・AL4の高慢な選手宣誓に対し、闘志を燃や

全国大会優勝の実績を持つ強豪・チームカエサルを相手に迎えた準決勝がいよいよ始まる。リーダーの光定を支え、力強いファイトを繰り出すことで“剣闘士”と称される臼井ガイにカムイが挑んでいく。

強豪・チームカエサルとの準決勝のバトルは、中堅戦がスタート。チームQ4からは戸倉ミサキ、チームカエサルからは臼井ユリが登場する。カエサルの紅一点で“女帝”の異名を持つユリの闘い方とは!?

全国大会決勝への切符を懸けて、アイチは全国でも屈指の実力から“皇帝”と呼ばれる光定ケンジに挑む。しかし、そんな強敵に対し、アイチはPSYクオリアを使わないで戦うことを決意するのだが…。

激闘となった全国大会決勝トーナメントの初日を終えた夜、静まりきったAL4の本部には雀ヶ森レンと新城テツの姿があった。そこへある人物が姿を現す。翌日に決勝戦を控える2人が待ち受けていた相手とは…。

かつての楽しかった日々、そしてファイトを楽しむ心を思い出してもらうため、自分が持てる力の全てを懸けてレンに挑んでいく櫂。櫂の熱く、ひたむきな思いはPSYクオリアを超えることができるのか!?

いよいよ始まった全国大会決勝戦。さまざまな思いを胸に秘めて、チームQ4はチームAL4に挑んでいく。まず、先鋒戦に登場したのは葛木カムイと新城テツの2人。頂点の座を懸けた戦いの幕が上がる。

カムイは自分の持っている力の全てをテツにぶつけていく。果たしてカムイは、フーファイターのナンバー2の実力であり、“将軍”とまで呼ばれみんなから畏怖されるテツの壁を越えることができるのか!?

全国大会決勝、中堅戦。前回の大会で激闘を繰り広げたミサキとアサカのファイトが始まる。リベンジを果たすべく雪辱に燃えるミサキと、敬愛してやまないレンに勝利をささげようとするアサカの意地がぶつかりあう。

し烈を極めるミサキ対アサカ戦。前回の戦いでお互いの手の内を知る者同士のファイトだけに、一進一退の攻防が続く。アサカが必勝の戦術で迫るなか、ミサキはオラクルシンクタンクの特性を活かした究極の一手を打つ。

いよいよ最後の試合・大将戦が始まり、チームQ4から先導アイチ、チームAL4から雀ヶ森レンがフィールドに登場する。さまざまな因縁、思惑を抱いて向かいあう2人。ついにPSYクオリア能力者同士の戦いが幕を開ける。

レンのPSYクオリアを駆使した圧倒的な強さを前に劣勢を強いられるアイチ。レンの力に呼応するかのように、抑え続けたアイチの力も発動してしまう。ついに明かされる真実…。果たしてPSYクオリアの意味とは!?

レンがライドしたファントム・ブラスター・オーバーロードの破壊力はすさまじく、絶体絶命の窮地に陥るアイチ。仲間の力、PSYクオリア、そして櫂の思い、全てを受けとめたアイチは最後のヴァンガードにライドする。