鉄人28号(1980)

ある日、莫大な太陽エネルギーが盗まれるという事件が発生した。黒幕として、ロボットマフィアの首領であるブランチが浮かび上がった。敷島博士はブランチに対抗するため、鉄人28号の出撃を決意した。

ブランチは大塚警部を拉致して正太郎をおびき出し、鉄人のコントローラーを奪うことに成功した。悪の手に落ちてしまった鉄人は街を破壊し始める。何としてもコントローラーを奪還しなければならないが…。

敷島博士が乗った特急列車が突然、謎の暴走を始めた。そこで正太郎は立ち上がり、鉄人で列車を止めようとするのだが、操縦に自信が持てず捕まえられない。そんな時、他の列車と衝突するという危機が訪れる。

緑色の雨が降ったことにより、多くの人々や建物が瞬時に消滅するという事件が続発していた。現場で怪鳥ロボットが目撃されており、正太郎と大塚警部はその行動経路をたどって鉄人でハワイの調査に乗り出す。

突然姿を消してしまう怪ロボットによる現金強奪事件が発生。犯人は怪盗リバーキャットと判明した。リバーキャットからもたらされた次なる犯行予告は、「鉄人28号を盗む」という大胆不敵なものだった。

エーゲ海を航行中の貨物船を謎の巨大怪物が襲い、船は沈没してしまった。これを受け、現地で海中調査を始める正太郎たちの前に1人の少女が現れ、「海をそっとしておいて」と懇願。正太郎は困惑するが…。

核燃料を積んだ人工衛星が、何者かの工作によってアスタリア国の首都へと落下してきた。すぐさま鉄人による落下阻止が要請されるなか、犯人グループに敷島博士の娘・牧子が誘拐されてしまった。

正体不明のロボットが出現して街で暴れ始め、国防軍が制止に乗り出すも歯が立たない。そこで鉄人が出動し、ロボットを撃退した。だが一方で、ロボットに恐るべき秘密が隠されていることが判明する。

巨大な隕石に謎のエイリアンが潜んでいた。敷島研究所の発電システムからエネルギーを吸収し、エイリアンは巨大化。鉄人が出動して懸命に迎撃するが、逆に太陽エネルギーを吸収されてピンチに陥る。

敷島博士が訪問していた国際科学ビルで爆破事件が発生した。敷島博士は軽傷で済んだが、正太郎が爆風に巻き込まれて気を失い、その隙に何者かによって鉄人のコントローラーを盗まれてしまった。

怪ロボットが現れる。このロボットは戦車の砲弾がすり抜けたり、ビルの中に入り込んで消えたりもするのだった。鉄人が出動するが、待ち受けるのは復讐を誓うロボットマフィアの首領・ブランチの巧妙なわなだった。

戦闘ロボットを売りつける死の商人の組織・ダーティーサタンの首領であるエル・サタン。今日は客から「鉄人よりも強いロボットを」と要求された。一方、正太郎と牧子の前にジーナ早川と名乗る女性が現れる。

死の商人たちの組織・ダーティーサタンの首領、エル・サタンが完成させた巨大ロボット・ベラクルスを相手に戦う鉄人。しかし、ベラクルスの圧倒的な強さに歯が立たず、鉄人は空中で爆発してしまう。

国際ロボット会議の会場から連れ去られた敷島博士たちは、北極の秘密基地で新型ロボットの製造を強要される。博士たちの救出に向かった鉄人だが、新型ロボットの襲撃を受け、その圧倒的なパワーの前に苦戦する。

ヒマラヤ山脈の奥地にある湖に巨大なドラゴンが現れ、鉄人は保護のためヒマラヤに向かう。だが、ドラゴンの正体は人間を操る毒ガスを吐くロボットだった。炎を吐きながら襲いかかるドラゴンに鉄人は立ち向かう。

ドラグネット博士が開発したと豪語する高性能ロボット・ギルダーの本当の開発者は、助手のケリーだった。ケリーは博士への復讐のためギルダーを奪い、ドラグネット財団の施設を次々に破壊していく。

平和な南海のリゾート地に、ある日突然、エイ形戦闘機の編隊が飛来する。正太郎と大塚警部が救援に駆けつけたところ、以前からの知り合いである島のリーダー・カシルコの様子がどうにもおかしい。

国際科学者会議が開かれているシドニーの沖合に国籍不明の巨大戦艦が現れ、海賊ブラックが世界を相手に宣戦布告した。軍事基地を次々に襲いながら北上する巨大戦艦は、徐々に日本に迫りつつあった。

アフリカのサファリパークに現れた巨大なUFOが大地を掘削し、動物たちに甚大な被害を与える。UFOが狙っていたのは、サファリパークの地下にあるダイヤの鉱床だった。動物たちを守るため、鉄人は巨大UFOに攻め込む。

巨大なスフィンクス・ロボが出現し、大都市や油田地帯を破壊。自分たちが最も優れた民族だと信じるニューファラオ族の仕業だった。鉄人が出動するが、スフィンクス・ロボの圧倒的な力に片腕をもぎ取られてしまう。

中村博士の発明したミクロ化光線を浴びた敷島博士が行方不明になってしまう。博士を捜すため、鉄人と正太郎もミクロ化して下水道へと入るが、これはブランチに娘を誘拐された中村博士のわなだった。

牧子の乗ったジェットコースターがムカデ型ロボットに変形し、子供たちを海底の基地に連行。子供たちは催眠ヘルメットをかぶせられ、戦闘機のパイロットに仕立てられる。出動した鉄人だが、子供には手を出せない。

阿蘇地熱エネルギー基地が天馬に乗った武者ロボットに襲われた。正太郎と大塚警部が調査に乗り出すが、ヒュウマ一族と名乗る正体不明の一団に捕らえられてしまい、ヒュウマ一族の長・ハヤテの野望が明らかとなる。

ブランチは、金田博士を殺したのは自分だと正太郎に告げる。冷静さを失ったまま出動した正太郎は、ブランチにVコンを奪われロケットで衛星軌道上に放出されてしまう。一方、ブランチは鉄人を操り街を破壊していく。

世界各地の宇宙監視ステーションが次々と謎の円盤に襲われる。円盤の発進地点が月であることが判明し、地球防衛軍が月の探査に向かうが全滅させられてしまう。その時、宇宙魔王が現れ、人類に降伏を迫る。

正太郎を乗せるロケットが完成し、鉄人が月に向かう途中、スペースロボに襲撃され十字架にかけられてしまった。正太郎と大塚警部も捕らえられ、ブランチはこれで世界征服の邪魔をする者はいなくなったと狂喜する。

巨大なゴリラ・キングコングのショーが子供たちに大人気。しかしこの巨大ゴリラは、怪盗リバーキャットの造ったロボットだった。以前、鉄人に計画を邪魔され、恨みを抱くリバーキャットは鉄人への復讐を企てる。

金塊を積んだ軍艦が、香港で巨大なカンフーロボに襲われた。操っているのは、香港裏社会の闇将軍と呼ばれる陳という男だった。捜査に向かう正太郎と大塚警部だが、陳の部下に大塚警部が捕まってしまう。

ギネスブックに世界一のロボットとして登録された鉄人。それが気に入らないチャレンジャー博士は、自分の造ったロボット・チャレンジャー1号が世界一だと証明すべく、まずは正太郎や牧子たちを人質に取る。

巨大なバッファローロボがコンビナートを襲い、原油に引火して大火災が発生。鎮火するには大量のハイニトロを爆発させ、その爆風で吹き消すしかない。正太郎は鉄人にハイニトロを運ばせるが…。

地球に巨大彗星が接近するが、鉄人が出動して破壊したため危機は脱したかに思われた。ところが、世界各地に落下した彗星の破片が何体ものスペースロボとなり、各国の都市は襲撃を受け、さらなる難局を迎える。

北欧の海で輸送船が巨大な雷神トールに襲われるという事件が続発。正太郎と大塚警部は、鉄人と共にノルウェー国立美術館の国宝を輸送する船の警備に就くことになるが、船内であるトラブルが発生する。

敷島博士は紅トカゲ団に誘拐され、自身も気づかないうちに脳内の記憶からVコンの設計図を盗み出されてしまう。そして、紅トカゲ団の作ったVコンによって鉄人が勝手に動きだし、街を破壊し始めた。

電磁光線によりジャンボ輸送機が墜落。調査する鉄人の前に、自らの意志を持つロボット・ブラックオックスが現れた。犯罪組織Ｘ団の首領・ヘンケルが、フランケン博士をそそのかしてブラックオックスを造らせたのだ。

宇宙魔王の配下・スパーク将軍が地球への攻撃を開始。将軍は自分の体を分子に分解して取りついたものを巨大化させ、自由に操る能力を持っていた。スパークはラジコンの戦車を巨大化し、街を破壊させ始める。

ブラックオックスは生みの親・フランケン博士と再会。嬉しさのあまり、博士の命令どおり正太郎たちのもとを去ってしまう。だが、そのフランケン博士は、ヘンケルの敵を討とうとたくらむ弟のガンガルなのだった。

正太郎を乗せた飛行機が落雷に遭い、正太郎は鉄人と共に南の島へと落下。その島は国際密輸組織の攻撃を受けていたが、島には「滅びの運命が迫る時、天上より神の使いが現れる」という伝説があった。

アルファベット社の産業用ロボット製造工場が巨大ロボの襲撃を受け、工場は半壊する被害に遭った。続けて、ベータ社の工場も襲われて全壊。巨大ロボの後を追った鉄人だが、途中で見失ってしまう。

太古のカプセルが工事現場から掘り出され、中からグーラと名乗る少年が出てきた。正太郎や牧子はグーラと仲良しになるが、グーラは宇宙魔王の息子で、地球の支配者となるために送り込まれた尖兵だったのだ。

宇宙魔王は、ブラックホールと融合し強大な力を得た恐るべき存在だった。地球を支配すすべく魔王が接近し、地球は破滅の危機に陥っていた。だが、魔王の息子・グーラ王子は自分の手で地球を支配すると主張する。

クスコの街を襲撃した円盤を操っていたのは古代インカ帝国の女王・エスコ。彼女は時間移動システムの研究者・フローレ博士とうり二つだった。その謎を解明しようと鉄人と正太郎は円盤を追うが、円盤と共に消滅する。

ICPOのイギリス支部員がコウモリに襲われて殺されるという事件が頻発し、伝説の吸血鬼・ドラキュラの仕業かと噂されていた。調査を依頼され、ドラキュラの墓に向かった正太郎と鉄人はコウモリの群れに襲われる。

ブラジルのリオに滞在していた正太郎たちは、無数のゾンビが人々を襲うのを目撃。世界制覇を目論むドーズー教の修道僧がゾンビを操っていた。鉄人が目的達成の最大の障害になると見た修道僧は、敷島博士を誘拐する。

巨大ロボットが刑務所を襲撃し、シンジケートのボス・カルロスを脱獄させた。現場へと急ぐ正太郎はその途中、女性の幽霊と遭遇して取りつかれてしまい、怯えきった彼は鉄人の操縦に集中できない。

高性能バイクを乗り回す暴走集団が街を荒らし回る。リーダーのジョーが乗るバイクは巨大ロボットに変形し、鉄人と対等に戦えるだけの戦闘能力を誇っていたが、彼らはICPOの局員にだまされていただけだった。

鉄人と正太郎は古代ローラン王国の遺跡発掘に協力し、ローラ姫の棺を発見。その夜、彼女の声に呼ばれてローラン王国に迷い込んでしまう。そこでは、クモの怪物・タランチュラがローラ姫を狙っていた。

国際的な犯罪者・ドロンボを追っていた正太郎が行方不明になり、ブラックオックスが応援に向かうが鉄人に襲われる。鉄人を奪って高く売りつけることを企てたドロンボが、正太郎を催眠状態にして操っていたのだった。

グーラ王子の要塞都市がオーストラリアに着陸し、地球の支配を宣言。正太郎との決着をつけるため、グーラ王子はスペースロボで出撃。鉄人は富士の裾野で迎え撃つが、不覚にも撃破されてしまう。

要塞都市を攻撃しようとする鉄人の前に、グーラ王子のスペースロボが出現。ブラックオックスが応援に駆けつけるが、なぜか鉄人を攻撃する。オックスは、グーラ王子により催眠装置で操られていたのだった。

ブラックホールの接近により、地球で天変地異が勃発。これを受け、宇宙戦艦・アストロキャットが正太郎と鉄人を乗せて出撃した。グーラ王子は自分の名誉を懸けて鉄人との一騎打ちを申し出、鉄人との戦いが始まる。

宇宙魔王を倒すには、ブラックホールの最深部にある暗黒太陽を破壊するしかない。それを知った正太郎たちは、アストロキャットでブラックホールの中へ飛び込んだ。正太郎は人類の希望を託し、鉄人を発進させる。