ファミリー劇場

家族のために、友人のために、地域の人々のために、懸命に生きようとするヒロイン・梅子。
落ちこぼれの劣等生から、みんなに愛される町医者へと成長していく女性の、笑いあり、涙ありの物語。

各回のあらすじ

第1週「あたらしい朝が来た」

昭和20年8月、東京・蒲田。ヒロイン・下村梅子(堀北真希)は16歳。医師で大学教授の父・建造(高橋克実)と母・芳子(南果歩)、そして姉・松子(ミムラ)と兄・竹夫(小出恵介)、祖母・正枝(倍賞美津子)の6人で、焼け跡のバラックで暮らしていた。勤労動員のため梅子は工場で働いているが、いつもドジばかり。そんな中、終戦の玉音放送が。しかし、梅子は喜んでよいのか悲しんでよいのか、よく分らずにいた。(第1回)

第2週「かがやく未来」

終戦直後の食糧難の折、梅子(堀北真希)は姉・松子(ミムラ)とともに配給所に出かけるが、肝心の米穀通帳を落としてしまい、食糧を手に入れることができなかった。梅子は責任を感じ、家族のためにとドングリを食材に用いた調理方法を調べてくる。母・芳子(南果歩)の心配をよそに張り切る梅子だったが、結果は大失敗に。そんな中、偶然にも叔父・陽造(鶴見辰吾)と出会い、食事をおごられることになるが…。(第7回)

第3週「やるなら、やらねば」

梅子(堀北真希)は医者になりたいと父(高橋克実)に告白するも相手にされない。母(南果歩)や姉(ミムラ)にも無理だと反対される。自分が医者になるなんて無理だと頭では分かっていても、心では納得できない梅子。女学校の節子先生(中村ゆり)には、医者になりたい友達がいるとウソをつき、女性が医者になるための学校や試験科目を聞きだす。そんな中、兄・竹夫(小出恵介)に相談に行くと、意外にも応援してくれることに。(第13回)

第4週「ヒポクラテスの乙女たち」

女子医学専門学校、合格発表の日。梅子(堀北真希)はドキドキしながらその場にいた。受験番号を確認する梅子。しかし、自分の番号が見つからない。落胆する梅子に、受験のとき隣の席に座っていた女学生・弥生(徳永えり)が声をかける。梅子は弥生に「お互い合格ね」と言われ、耳を疑う。梅子は、自分は不合格だと告げるが、そんなはずはないと弥生が言いだし、梅子は再び合格発表の掲示板を見る。すると、そこには…。(第19回)

第5週「もつべきものは、友」

梅子(堀北真希)は入学して初めての夏休みを迎えていた。戦後の混乱の中、物価の上昇に苦しむご時世。それは下村家も同様だった。そこで梅子は「何か家計を助けることをしなければ」とアルバイトを始める。しかし勝手に商売をしたとして、闇市で男に詰め寄られ危機一髪、そこに叔父・陽造(鶴見辰吾)が現れ、事なきを得る梅子。その事をきっかけに、友人・弥生(徳永えり)らとコーラを作ってみようということになり…。(第25回)

第6週「次へのステップ」

医専の2年生になり、梅子(堀北真希)の受ける授業も専門的なものになっていた。解剖学の実習のため臓器の絵を描く梅子。しかし、それを見た父・建造(高橋克実)から「医学の前にまず絵の練習をしろ」とあまりの下手さに言われてしまう。絵の相談に竹夫(小出恵介)を訪ねた梅子は、あかね(宇野実彩子)がキャバレーで歌手をやっていることを知る。そして梅子は、陽造(鶴見辰吾)に、あかねが働くキャバレーへ連れて行かれる。(第31回)

第7週「愛のから騒ぎ」

ダンスパーティーを経て、雪子(黒川智花)や弥生(徳永えり)ら仲間との結束が強まったと思ったのもつかの間、雪子が制服ではなく派手な洋装で現れたことをきっかけに、弥生は「ずっと制服でいようと言っていた」と言い合いになる。そんな中、中央医大の松岡(高橋光臣)が、パーティーをきっかけに梅子(堀北真希)の家へ頻繁に訪ねてくる。そのことに周りの人々は梅子を冷やかすのだが、その実情は…。(第37回)

第8週「ゆずれない思い」

康子(岩崎ひろみ)の夫・和也(滝藤賢一)が復員してきた。そのことを知らせようと梅子(堀北真希)は、竹夫(小出恵介)のもとを訪ねる。そこで梅子は、あかね(宇野実彩子)の結婚相手が実は既婚者で、あかねはその男の愛人になるのだ、ということを陽造(鶴見辰吾)から聞かされる。あかねを訪ねるも、支配人・久保田(KONTA)に追い返されてしまう梅子。失意の梅子を見かね松岡(高橋光臣)が映画に誘うが…。(第43回)

第9週「インターンはつらいよ」

昭和26年。下村家の新築工事が無事終わり、梅子(堀北真希)もいよいよ最終学年。卒業試験の勉強に励む梅子。しかし、その前に卒業後のインターン先の病院を決めなければならなかった。雪子(黒川智花)たちが医専の附属病院に進むというのを尻目に、弥生(徳永えり)は、建造(高橋克実)のいる帝都大学病院に行くつもりだと言う。建造とインターン先のことを話す梅子。そこで、梅子はある決意を口にする。(第49回)

第10週「恋の後始末」

梅子(堀北真希)は、建造(高橋克実)が教授を務める第2内科にインターンとして配属された。そこに現れたのが、やたらとドイツ語を使う指導医の狭山(石井正則)。狭山のドイツ語に、梅子はついていくのが精一杯。そんな中、同じ第2内科の松岡(高橋光臣)の様子がおかしい。梅子が挨拶をしても、無視して通り過ぎてしまうのだ。何か機嫌を損ねたのかと考える梅子だったが、そんな時、心中未遂の急患が運ばれてきて…。(第55回)

第11週「すれちがう気持ち」

医師国家試験に合格した梅子(堀北真希)。おとなりの幸吉(片岡鶴太郎)たちは、そのお祝いにと建造(高橋克実)の家で宴会を催す。偶然、幸吉を訪ねてきた加藤(大沢健)も参加することになり、宴会は、ますます盛り上がる。お祝いの真っただ中、姉・松子(ミムラ)の結婚の話へと話題が移り、祖母・正枝(倍賞美津子)や母・芳子(南果歩)が、お見合い相手を探してくれるよう、康子(岩崎ひろみ)たちに頼むのだが…。(第61回)

第12週「大告白」

松岡(高橋光臣)から突然、青森転勤の話を聞かされた梅子(堀北真希)は、どう松岡に声をかけていいか分からずにいた。そのことを聞きつけた弥生(徳永えり)や山倉(満島真之介)は、それぞれ考え直すように言う。梅子は弥生の助言に従い、建造(高橋克実)に青森転勤の訳を聞くが「お互いのためだ」と言い、その言葉に梅子は、言い返せないでいた。もやもやした気持ちを抱えたまま、梅子は仕事を頑張ろうとするのだが…。(第67回)

第13週「医師の自覚」

昭和28年4月。下村家では、松子(ミムラ)の結婚式の日を迎えていた。松子の花嫁姿をもてはやす正枝(倍賞美津子)のもとに、梅子(堀北真希)が慌ててやってくる。建造(高橋克実)が、トイレから出てこないというのだ。駆けつける松子たち。ノックをするも出てこない建造。松子はそこで、建造にあることを言う。そして時は過ぎ、昭和30年。3月になり梅子をはじめ、それぞれが新しい生活を始めていた。(第73回)