あらすじ

各回のあらすじ (全150話)

第6週「こんぶねーしょん」

第31話
め以子(杏)と悠太郎(東出昌大)が大阪に着いた夜。悠太郎の継母の静(宮崎美子)、姉の和枝(キムラ緑子)、妹の希子(高畑充希)が出迎える。悠太郎に聞いたのとは違う温かな対応に安心するめ以子は、台所を任され感激。しかし悠太郎の、姉たちへの不信感は消えない。翌朝、ごはんを炊くが、ガスコンロに慣れていため以子はまきのかまどに手間取り失敗してしまう。そして、ようやくついた朝食の席で和枝の一言にがく然とする。
第32話
一年は入籍を許さず、女中扱いだという和枝(キムラ緑子)に、驚くばかりのめ以子(杏)。苦労して作った朝食も味付けが口に合わないと、食べてもらえない。大切なぬか床も、和枝にわざと台なしにされてしまう。悠太郎(東出昌大)は大阪市役所建築課に初出勤し、ベテランの大村(徳井優)と組むことに。め以子は市場に出かけ大阪の食材の豊かさに目を見張るが、張り切って作った洋食は見向きもされず、和枝に膳をはねつけられる。
第33話
め以子(杏)に家族のことをわびる悠太郎(東出昌大)。とりあえず入籍することに。め以子はせっかく作ったフォンを和枝(キムラ緑子)に捨てられる。希子(高畑充希)も弁当を持っていこうとしない。着道楽の静(宮崎美子)には洗濯を押しつけられる。考えた末、め以子は和枝に西門家の味を教えてくれと頼むが、大切なぬか床を捨てられそうになり、ついに家出を宣言。いったんは思い直すが、戻るとめ以子の荷物はなくなっていた。
第34話
悠太郎(東出昌大)と荷物を取り戻し、うどん屋に入っため以子(杏)。だが、め以子には大阪の昆布だしの味がわからない。翌朝、昆布だしで作ったみそ汁にようやく和枝(キムラ緑子)らは手をつける。め以子は昆布だしの味を習得しようと、ある方法を思いつく。市場に出かけため以子は、今は肉屋で働く源太(和田正人)に再会する。一方、悠太郎はベテランの大村(徳井優)と口論をしていると、め以子が倒れたとの連絡を受ける。
第35話
め以子(杏)は自分の味覚を大阪に合わせようと絶食していた。あきれて怒る悠太郎(東出昌大)。回復後に再びうどんを食べに行き、め以子は昆布だしの味に感動する。大阪の料理への興味に目を輝かせる姿を、悠太郎はまぶしく見つめる。め以子は市場に出かけ、源太(和田正人)の手を借りて昆布だしについて学ぶ。工夫をこらして昆布だしの「おつい(吸い物)」を出すが、試食した希子(高畑充希)からショックな言葉を聞かされる。
第36話
和枝(キムラ緑子)の作った「おつい」のほうがおいしいと言う希子(高畑充希)に、がっかりするめ以子(杏)。昆布だけで作るおいしい西門家の味について、考え込む。め以子の懸命な姿を見つめる希子。悠太郎(東出昌大)は、大村(徳井優)と安全な街づくりについて激論するうちに、酒をくみかわすことに。戻ってきた悠太郎は、め以子の前で酒に昆布を入れる。め以子はそれをヒントに、ついに西門家の昆布だしの味を探り当てる。

第7週「たいした始末」

第37話
め以子(杏)は、和枝(キムラ緑子)が株をしていると聞いて驚く。一方で、昆布だしに凝り、家族それぞれの好みにあうみそ汁を作るなど、大阪の料理を身につけようと必死だ。しかし、和枝は認めず、希子(高畑充希)には弁当を作るも浮かない顔をされる。め以子は、ガスコンロが欲しくて、悠太郎(東出昌大)の給料日を心待ちにするが、和枝が横取り。悠太郎は怒るが後のまつりで、め以子には食費としての少額しか渡されない。
第38話
給料を横取りした和枝(キムラ緑子)と口論になる悠太郎(東出昌大)。だが、和枝や静(宮崎美子)たちを捨てることはできない。め以子(杏)は、これまで悠太郎の学費を支えてきた和枝の苦労に思いをはせる。食事の場はさらに味気ないものに。め以子は源太(和田正人)と話したのがきっかけで、市場の人々から食材をとことん使い切る「始末の精神」を学ぶ。そして知り合ったのは、源太が師匠と仰ぐ男(近藤正臣)だった。
第39話
め以子(杏)は、師匠(近藤正臣)から、捨てるはずのうなぎの頭をつかった「半助豆腐」を教わり、始末の精神の本質に触れる。そして、始末の料理を実践しようとするが、和枝(キムラ緑子)からまたも否定される。そんな折、東京の実家から小包と手紙が届く。め以子の胸にうれしさと懐かしさがこみ上げるが、頼るわけにはいかないと、届いた食材を源太(和田正人)に渡す。そんな折、希子(高畑充希)の女学校の担任が訪ねてきた。
第40話
希子(高畑充希)の弁当に入れたおむすびの形が問題になり、め以子(杏)は和枝(キムラ緑子)に、勉強の足りない嫁とまたもやりこめられる。悠太郎(東出昌大)はめ以子のつらさを感じるが、手助けできない。静(宮崎美子)の着道楽も全く収まらず、洗濯をさせられて腹が立っため以子は飛び出してしまう。市場で源太(和田正人)に出会い、思わず愚痴をいってしまうが、そんなめ以子を源太は励まし、思い出の食べ物を差し出す。
第41話
め以子(杏)は、和枝(キムラ緑子)から、親戚や知人と鯛(たい)をやりとりする習慣「魚島季節(うおじまどき)の挨拶」を手伝うように言われ、はりきって準備にかかる。たくさんの鯛を安くまかなうために魚屋を手伝い、源太(和田正人)にひやかされつつも、魚について学ぶことに。和枝は、挨拶回りでは、め以子を親戚に紹介するという。だが、何か裏があるという悠太郎(東出昌大)の心配が的中し、め以子は大変な目にあう。
第42話
和枝(キムラ緑子)は、め以子(杏)に先駆けて魚島の鯛(たい)を送っていた。め以子の鯛は拒絶され、大量の鯛が手元に残る。め以子は無駄にするまいと師匠(近藤正臣)に助けを求める。渡されたのは鯛料理の虎の巻「鯛百珍」。必死で料理するめ以子を静(宮崎美子)や希子(高畑充希)が手伝い始める。悠太郎(東出昌大)も加わり、数々の鯛料理に舌鼓を打ち、最後に、鯛の骨でスープを取る。それは究極の「始末の料理」だった。

第8週「ごめんなすって」

第43話
台所にガスを引いて喜ぶめ以子(杏)。ガス会社に提案し、静(宮崎美子)と一緒に近所の奥さんたちの前で実演をする。悠太郎(東出昌大)は、給料を自分で割り振ることに。め以子のために食費を多めにする悠太郎に、和枝(キムラ緑子)は不満を爆発させる。静は機嫌よく引きさがり、着道楽を控えるというが、思うところがあるようだ。ある日、源太(和田正人)と親しげに話しているめ以子を見かけた和枝は、悠太郎の耳に入れる。
第44話
め以子(杏)と源太(和田正人)の仲を疑わせる和枝(キムラ緑子)の注進が気になり、悠太郎(東出昌大)は2人をつけるが、見失う。め以子たちは師匠(近藤正臣)のもとで、梅干しや梅の甘露煮などを作る「梅仕事」にいそしむ。もらった梅を持ち帰る途中、め以子は希子(高畑充希)と一緒になり、梅仕事に誘う。家に戻ると悠太郎の機嫌が悪い。悠太郎のために肉を買おうと市場に来ため以子は、対じする悠太郎と源太に出くわす。
第45話
め以子(杏)と源太(和田正人)の仲に嫉妬して市場に乗り込んだ悠太郎(東出昌大)だが、め以子の力になれない弱さを痛烈に指摘される。自分をめぐる言い争いに照れるめ以子。和枝(キムラ緑子)は面白くない。め以子は、そんな和枝を梅仕事に誘う。悠太郎や静(宮崎美子)、希子(高畑充希)が加わった梅仕事の日、外出する和枝は希子を誘うが思いがけず断られる。め以子は、和枝のかつての婚家での苦労を知ることになる。
第46話
め以子(杏)がなんとか和枝(キムラ緑子)と静(宮崎美子)の仲を取り持ちたいと思っていた折、和枝が、希子(高畑充希)の見合い話を持ち込む。希子はもちろん、め以子も戸惑うが、良縁ではあった。悠太郎(東出昌大)の仕事にトラブルが発生し、め以子はやむを得ず、師匠(近藤正臣)に相談する。「悠太郎のために西門家のみんなを幸せにしたい」というめ以子に、師匠は、希子が自分の望みを見極める助けになるようにという。
第47話
弁当箱の中の手紙でやりとりをするめ以子(杏)と希子(高畑充希)。和枝(キムラ緑子)と静(宮崎美子)の争いを見てきた希子は、結婚して家を出たい半面、結婚を恐れていた。「みんなで食べるご飯のおいしさを知ってから結婚してほしい」というめ以子に、笑顔になる希子。思い切って見合い話を断るが、和枝は一蹴し、またも静との言い争いに。師匠(近藤正臣)と話しため以子は、あきらめてしまった希子と改めて向き合う。
第48話
め以子(杏)は、希子(高畑充希)の見合いをぶち壊そうと画策。和枝(キムラ緑子)の顔もつぶすまいと、自分が粗相をしようとするが、和枝に蔵へ閉じ込められる。見合いは順調に進むが、なぜか泥酔した師匠(近藤正臣)が現れ、大立ち回りをする。和枝はあわてふためき、悠太郎(東出昌大)は激怒。見合いがおじゃんになったところに帰ってきた静(宮崎美子)も当惑する。蔵の中のめ以子は、ついに西門家の秘密を知ることに。

第9週「君をあいス」

第49話
め以子(杏)は、師匠(近藤正臣)が悠太郎(東出昌大)らの父親・正蔵だと知って驚く。鉱山の技師だった正蔵は後妻・静(宮崎美子)と長女・和枝(キムラ緑子)の争いに耐えられず、家庭を捨てて逃げ出したのだ。め以子は、正蔵を許せない悠太郎から「どうしても会うなら家から出ていくように」とまで言われるが、納得がいかない。そこに突然、め以子のかつての同級生・桜子(前田亜季)が、思いがけない人物と一緒に現れる。
第50話
め以子(杏)を頼って、桜子(前田亜季)と室井(山中崇)が駆け落ちしてきた。しかし、和枝(キムラ緑子)にまとめて追い出され、とりあえず源太(和田正人)を頼り、馬介(中村靖日)の焼き氷屋に間借りする。め以子は家に戻るが、かばってくれた希子(高畑充希)も一緒にまた追い出される。め以子は、その足で悠太郎(東出昌大)を職場に訪ねるが、父との和解をかたくなな態度でつっぱねられ、怒って飛び出してしまう。
第51話
め以子(杏)は「悠太郎(東出昌大)と離縁する」と息巻く。め以子が戻らないと和枝(キムラ緑子)から聞いた悠太郎は動揺するが、仕事に打ち込む。一方、ふとしたことから希子(高畑充希)が美しい歌声を披露することに。め以子たちは、馬介(中村靖日)の焼き氷屋をはやらせようと、焼き氷の改良を申し出る。正蔵(近藤正臣)が訪ねてきて、悠太郎のもとに戻るように勧めるが、め以子は断る。
第52話
め以子(杏)は焼き氷の試作品を作る。希子(高畑充希)らはほめるが、納得がいかない。激務の悠太郎(東出昌大)は、静(宮崎美子)と和枝(キムラ緑子)が仲たがいする家へ帰宅する。戻っていないめ以子を探しに出かけるが、うま介で焼き氷に取り組む妻は家にいるよりも楽しそうで、やるせない気持ちになる。一方、め以子は、室井(山中崇)の夢を信じる桜子(前田亜季)の言葉に、悠太郎と自分を重ね合わせる。
第53話
め以子(杏)たちは希子(高畑充希)に「焼き氷の歌」を街頭で歌わせようとするが、希子は尻込みする。悠太郎(東出昌大)は、和枝(キムラ緑子)に「め以子の籍を外す」と答える。そして、正蔵(近藤正臣)のとりなしをはねつけるが、源太(和田正人)から、「め以子に嫌われまいと、本心を語れないでいる」と指摘される。新発売の焼き氷はさっぱり客が集まらず、希子は、め以子を思って勇気を奮い起こす。
第54話
焼き氷が最後の1つになったところに現れた悠太郎(東出昌大)は、め以子(杏)に、少年のころ正蔵(近藤正臣)が去って以来、西門家を守ってきた苦しみや、め以子がつらい毎日を送っていると知りながら離したくないと本心を語る。二人は、ようやく仲直り。希子(高畑充希)は、焼き氷の歌を歌えたことをほめられ、いつか変われると悠太郎を励ます。め以子らは、恐る恐る静(宮崎美子)と和枝(キムラ緑子)のいる西門家に戻る。

第10週「祭りのハーモニー」

第55話
もうすぐ天神祭。め以子(杏)は、はも料理に興味津々。正蔵(近藤正臣)を含め家族全員で、はものごちそうを食べ、巡ってくる獅子を待ちたいと願う。希子(高畑充希)とともに長屋を訪ねると、正蔵は酔って騒ぐばかり。祭の日に戻る話は全く進まない。静(宮崎美子)は陰から見て、がっかり。酒を飲んで帰宅し、ハモニカという謎の言葉をつぶやく。悠太郎(東出昌大)は大村(徳井優)に強引に誘われ、祭の準備に駆り出される。
第56話
め以子(杏)は、室井(山中崇)から、静(宮崎美子)の「ハモニカ」は楽器のことではないと聞かされる。翌朝、和枝(キムラ緑子)は妙に機嫌がよく、みんなを気味悪がらせる。め以子は静に、「ハモニカ」とは何か問いただすがはぐらかされる。肉と魚にそれぞれハモニカと呼ばれるものがあると知って料理して出すが、静は不機嫌に。悠太郎(東出昌大)は、偶然会った和枝から安西(古舘寛治)を紹介され、親しげな様子に驚く。
第57話
枝(キムラ緑子)に親しい男性ができたことは、たちまち静(宮崎美子)の知るところとなる。和枝との言い合いのなかで静は、無理やり後妻にされたと言いつのる。うま介でめ以子(杏)は、ようやくハモニカとは湯引きしたハモに似せた寒天菓子だと知る。め以子は、作り方を知りたいと正蔵(近藤正臣)を訪ねるが、芸者だった静を、正蔵が懇願して後妻にしたあげく、静と和枝の争いから早々に逃げ出したいきさつを聞いて激怒する。
第58話
め以子(杏)は、寒天菓子のハモニカを迷った末に作ることに。作り方は、大村(徳井優)に教わる。一方、静(宮崎美子)は正蔵(近藤正臣)のことをあきらめ、芸者に戻る決心をする。め以子は祭りの準備を急ぐが、希子(高畑充希)のほかは、祭りの夜は留守にするという。め以子は、家族全員でごちそうを食べながら獅子が巡ってくるのを待とうとしていたのに、がっかり。そして静が芸者に戻ろうとするのは自分のせいではと考える。
第59話
め以子(杏)と希子(高畑充希)だけで祭りの準備を進めていたところに、桜子(前田亜季)と室井(山中崇)、馬介(中村靖日)が加わる。一方、静(宮崎美子)は芸者として座敷にあがるが、正蔵(近藤正臣)を思い出してしまう。和枝(キムラ緑子)が戻り、源太(和田正人)が包みを手に訪ねてきたところに、なぜか悠太郎(東出昌大)の大きな獅子がやってくる。その瞬間、め以子は正蔵を見かける。源太の包みは意外なものだった。
第60話
悠太郎(東出昌大)は、急病人に代わり獅子を務めたのだった。め以子(杏)は静(宮崎美子)から、正蔵(近藤正臣)とのなれそめを聞く。正蔵は、少女だった静にハモニカをくれた思い出の人で、芸者になった後に再会し強引に後妻になった。和枝(キムラ緑子)との口論で、無理に落籍されたと口走った静に正蔵は話を合わせてくれた。静の愛情を、自分の悠太郎への思いに重ねるめ以子。一方、市役所には竹元(ムロツヨシ)が現れる。

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